身近にある浜松光電のセンサ
身近にある当社の製品の一部を紹介します。
最も身近な製品として、水位センサがあります。当社の水位センサは、給湯器(電気給湯器、ガス給湯器など)に搭載されており、湯船に溜まるお湯の量(お湯の水位)を高精度に検知します。
電子式水道メーターには、当社のAMRセンサが搭載されています。水が流れると(水を使用すると)水道メーターの中にある羽根車が回転します。この羽根車の回転に連動して磁石が回転します。この磁石の回転を当社のAMRセンサで検知しています。
同じ様にインフラ(Infrastructure)の市場では、膜式スマートガスメーターにも、当社のAMRセンサが搭載されています。 水道メーターも膜式スマートガスメーターも小型電池のみで駆動している為、超低消費電流での動作が求められます。当社のAMRセンサはこの様な低消費電流が必要な用途には最適です。
センサとは、人間の五感「視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚」の代わりに、自然現象や物理的、化学的な現象「音、光、温度、圧力、振動、磁気、距離、電流など」の変化を電気信号に変換して出力するデバイスです。
センサはFA(Factory Automation)業界に留まらず、様々な業界・分野で使用されています。特に、近年はIoTの発展に伴い、センサの需要が増えており、センサの役割も重要となってきております。
現在の生活を維持、発展する為に、センサは必要不可欠となっております。
世の中のあらゆるものが、インターネットに繫がる時代において、センサの役割は大きくなってきます。また、SDGsの観点では、「省エネ」や「エネルギーの監視」という目的でセンサの需要は高まってきています。当社のセンサも、この様な世の中の動きに乗り遅れる事なく、世の中の動きの一躍を担える様に、開発、改良を進めております。
センサの種類には、検出したい媒体や用途によって、多種多様なセンサが存在します。同じ検出媒体でも、様々なセンサが存在しますので、精度、目的、使い方、構造などによって、最適なセンサを選択する事が大切です。当社では、アナログセンサであるAMRセンサと圧力センサを開発、製造しています。
磁気センサとは、磁石などから発生する磁界の大きさや変化量を電気信号として変換する電子部品です。
センサとしてよく使われる光や赤外線が遮られてしまうようなゴミや埃、水滴などが存在する環境でも磁界は影響を受けないことから、工場や水回りなどでも使用できることが特長です。
地球の磁界 (地磁気) や磁石に代表されるように、磁界は目に見えないながらも非常に身近な存在です。見えない磁界を電気信号へ変換し、見えるカタチにする磁気センサは永きにわたり研究が行われています。
浜松光電では磁界の強さで抵抗値が変化する磁気抵抗効果を使用したAMRセンサをラインナップしております。
圧力センサとは、気体や液体にかかる圧力を感知して、その大きさを電気信号に変換する電子部品です。
天気予報で出てくる高気圧・低気圧、健康診断で検査する血圧など、圧力の例は身近に多くあります。圧力の大きさを感知するだけでなく、扉の開閉やロボットの駆動などにモータではなく圧縮された空気を用いることもよくありますので、感知した圧力から動作制御することも可能となります。
浜松光電では気圧等の基準から相対的な圧力(ゲージ圧)を検知する半導体式圧力センサをラインナップしております。
当社では、Si機材に歪ゲージを形成した、ゲージ圧用の半導体圧力センサを生産しております。
圧力センサ素子を搭載する外部パッケージには、プラスチックタイプを主に採用しており、給湯器をはじめ、エアコン、空圧計、血圧計、及びEFI(電子制御燃料噴射装置)等に数多く使用されています。
民生用 | 給湯器、エアコン、洗濯機、食洗機、掃除機 等 |
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FA用 | 空圧計、水圧計、油圧計 等 |
車載用 | 電子制御燃料噴射装置(燃料圧、吸気圧、大気圧) |
その他 | 血圧計、差圧計 等 |
給湯器の水位検出用として開発され、水道水、温水等の水位・水圧検出が可能なセンサです。半導体式圧力センサを搭載しているため、直線性、再現性に優れています。